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バックアップ!  リストア!  番外編  番外編その2
Windowsのセットアップ
さて、いよいよWindowsのシステムバックアップをしていきたいと思います。多くの人はすでにCドライブを数GBほど使用していると思います。今現在のCドライブの内容をバックアップしてもよいのですが、できればクリーンな状態で、なるべく容量を少なくしておいた状態にしておくことがベストな方法ではないかと思います。

ここで、メーカー製PCのためWindowsのセットアップを行ったことがない人は1度はWindowsの再セットアップを経験しておいたほうがよいかもしれません。その場合はWindowsの再セットアップというか添付のリカバリーディスクを用いることによるのでWindowsの再セットアップとは言えないかもしれませんが。

また、『WASH』の操作を誤ってどうしようなくなってしまった場合には元に戻す作業としてメーカーのリカバリーディスクを使用する場合も出てくるでしょうから。しかし『WASH』を用いることによってシステムが破壊されることは通常の使用ではまず、あり得ないです。

パッケージ版のWindowsを用いてセットアップしたことがある人や、アップグレードしたことのある人なら、どれくらいウザったいものなのかわかりますよね。まぁ1時間くらいあればできるでしょう。後に『WASH』によるシステムのリストア方法を用いての時間と比べてみると、ここで説明しているシステムバックアップの便利さ・強力さ・簡単さ、をより実感できるはずです。

それはともかくシステムドライブをいじる時は、メールやお気に入りのデータ、自作のファイルなどをFDなどの外部メディアにバックアップしておくのを忘れないように!

コンパクトでクリーンな状態にしたいぞ
パッケージ版のWindows9Xならば、Windowsだけを導入した場合だと、数百MBにおさめることができますし、使うことがないと思う、デスクトップテーマやマウスカーソルなどを導入しなければかなり容量を抑えることができます。スクリーンセーバーなんかも使いそうなものだけ入れておけばいいでしょう。後に必要性がでてきたらWindows上で追加できますから、安心してください。

Windowsのセットアップが済んだら、次にプリンタなどの周辺機器のドライバのセットアップをしておきましょう。後はアプリケーションのセットアップですが、必要以上に導入すると容量が大きくなってしまうので、絶対必須のソフトだけ導入しておきましょう。メールソフトやOFFICE製品など、必ず使うものだけを導入しておくと万が一PCの状態がおかしくなっても、数分でリストア、メールもワープロもプリンタもすぐに使える状態に戻ります。インターネットの接続設定や、メールの設定などもお忘れなく。後は適当に壁紙やデスクトップテーマを自分好みのものにしておいたりしておけばよいでしょう。余計なファイルなどは削除して、ゴミ箱なども空なクリーンな状態にしておくといいです。

理想状態としては
Windows9X(200〜600MB)+ドライバなど(〜50MB)+アプリ(〜300MB)≦650〜700MB
                              最大でも1300〜1400MB程度

にしておくと、CD-R/RWを持っている人ならば、≦650〜700MBで収められれば、オリジナルのリカバリーCDが1枚、≦1400MBで収められれば、オリジナルリカバリーCDが2枚となり、システムのリストアがスマートに行なえます。もちろん、もっと多くの容量になってもリストアすることは可能ですが、CDが3枚も5枚もあったら、それだけリストアするのに時間がかかってしまいます。なるべくCD1枚、ないしは2枚程度に収めておくのが、リストア時間も少なくてすみますし理想的です。

メーカー製PCなどでは添付のリカバリーCDなどにより、ほとんど使いもしない余計なソフトまでも導入されることが多いので、コントロールパネルから、使用しないものはバッサリと削除してしまいましょう。それである程度の容量を減らすことができると思いますが、ソフトのアンインストールはWindowsの状態を不安定にさせる原因にもなるので、そのままでもいいかもしれません。あとはネットの設定だけ済ませておけばいいと思います。クリーンな状態ができたら、この状態をいよいよバックアップです。

[Windows2000/XPを利用している場合は?]
Windows2000などはセットアップしただけでも1BG以上になりますし、最新のOSである、WindowsXPでは2GB以上になります。さらに、ドライバやアプリを導入することによって巨大な容量となってしまい、CDが何枚も必要になりますが、現在では書き込み型DVDなどの販売により、これらのシステムのリストアもDVD±R/RW1枚にて収めることが可能です。

しかし、ここでお話している内容はWindows9Xを利用している方が対象のため、あまり深入りして説明する必要もないのですが、『WASH』を利用するためには、Windows9Xにて作成されるDOSの起動FDが必要となります。XPのみを利用している方は、残念ながら起動FDの作成が行えないので、他の市販のバックアップソフトなり、CD-R/RW搭載のメーカー製PCなら、添付されているライティングソフトのオリジナルリカバリーCD作成でシステムバックアップをご利用してください。ただ、その場合よく添付されているソフトの『B's Recorder』ではパーティション単位のバックアップなので、使い勝手はあまり・・・・よくない・・・。2000のみを使用しているひとはパワーユーザーに限られると思うのでとくに問題ないでしょう。一応、FAT32は使用できない制限つきFDの作成は2000のみお持ちの場合はできます。OSのCD-ROMが必要となると思いますが。

いよいよバックアップするがその前に・・・
バックアップの方法はいたって簡単です。Windows9Xを利用しているならば、Windows上でも行なえますし、FDから起動したMS-DOS上でも行なえます。Windows2000/XPの場合はFDから起動したMS-DOS上でのみバックアップができます。ここではWindows起動状態でのシステムのバックアップを行なうことにしましょう。ただし、システムのリストアはFDから起動したMS-DOSでしか行なえません。

ここで重要なのが、MS-DOSというものです。

MS-DOSとは   Microsoft Disk Operating System

の略で、WindowsのようにOSそのものです。名前の通り、Windowsと同じくマイクロソフトのOSですが、キーボードからのコマンド入力が主体で、Windowsのようにマウスをつかって、クリック・クリックなどというわけにはいきません。Windowsに慣れてる人にとって、コマンド入力というものは非常に地味で難解な気がしますが、ここを避けて通るわけにはいきません。私もまったく分かりませんが、ここでお話することが理解できれば、十分でしょう。

MS-DOSを起動してみる
まず、作成した『WASH』の起動ディスクをFDドライブにセットしてください。そしたら、右図のように[スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[MS-DOSプロンプト]とたどって、いわゆるDOS窓を起動させてください。黒い画面がでてきますよね。以下の図のようになっていると思います。 ここではマウスはあまり使いません。ほとんどの操作がキーボードからのコマンド入力となります。ためしに[VER]と打ち込んで[ENTER]キーをおしてみましょう。Windowsのバージョンが表示されるはずです。大文字・小文字どちらでもかまいません。マウスを使って、コピペなどの簡単な操作もできます。

  
[DIR]と打ち込んで[ENTER]キーをおすとCドライブのファイルの状態が表示されます。[DATE]と同様に打ち込み[ENTER]キーをおすと、現在時刻の設定などが行なえます。なんかPCを操作してる気分!!と思えて、なかなか面白いかもしれません。コマンドはこのほかにもたくさんありますが、覚える必要は特にありません。最低限以下の二つを覚えておくと便利かもしれません。

[FDISK]
HD内の区画を設定します。Windowsのセットアップ前にHDの区画わけに使用します。
[FORMAT C:]
Cドライブをフォーマットします。Cドライブ内容が初期化されるので、注意が必要。 FORMAT A: とすれば、FDのフォーマットを行なうことができます。ドライブの文字を変えるだけですね。同様にD:とすればDドライブをフォーマットできます。

FDを使える状態にする
前置きが長くなりましたが、いよいよバックアップに入っていきます。上記のコマンドだと、Cドライブしか扱えません。そこで『WASH』の起動ディスクを使える状態にするため、[A:]と打ち込んでみましょう。 C:\WINDOWS>からA:\>と表示が変わったはずです。FDドライブも 動くはずです。これでFDから『WASH』を起動できる準備が整いました。

この状態でも、上記で説明したコマンドを使うことができます。[DIR]と打ち込んでFDに収納されているファイルをのぞいてみましょう。
『WASH』を起動するぜ!
まず『WASH』を起動します。A:\>の状態で[WASH]と打ち込み[ENTER]キーで決定FDにセットアップされた[WASH.COM]が起動すると下図のような状態になります。[.COM]は打ち込む必要はありません。アイコンをクリックしてソフトを起動するのとは違い地味ですけど、なんかプロっぽい気分になれます。
WASH S C: F: /640
いよいよバックアップです。今現在のCドライブをDドライブなどに保存することにします。私の場合はFドライブに保存することになるので、Dドライブを保存先にするひとはFとDを読み替えてください。次が肝要です。バックアップコマンドを入力することによりあとは『WASH』が自動的にCドライブ全体というか、使用している容量全部をバックアップしてくれます。スペースなどの入力にも注意して、確実に打ち込みましょう。□の部分は半角スペースを用いてください。

WASH□S□C:□F:□/640

A:\> の状態から WASH S C: F: /640 と打ち込みます。後は画面の表示を みてるもよしトイレに行ってるもよし、バックアップが終了するまで待ちましょう。コマンドも非常に 直感的で、難しいことを意識する必要もありませんね。

WASH S C: F: /640とは
WASH ・・・・・『WASH』を起動させて
S ・・・・・ストア(バックアップ)する
C: ・・・・・Cドライブ全体を
F: ・・・・・Fドライブに
/640 ・・・・単位640MBで
お願いします!と頼んでいるようなものです。
ここではCD-R/RWの書き込み用のために640MBずつに分割しましたが300MBでも1000MBでも数字を変えることによって分割保存が可能になります。[/数字]を省略すると、Cドライブの内容がひとつのファイルとして作成されますがファイルシステムの仕様により、2GB(4GBかも??)に達すると自動的に分割されてしまいます。ここではCD-R/RWの容量650MBに収まるように、640MBずつに分割してみました。700MBのCD-R/RWを使う場合は、/690とでもしておけばよいでしょう。
システムバックアップ中の様子など
バックアップ中の様子を以下に図示していきます。コマンド入力直後の様子。起動に成功すると左図のようになります。
ある程度時間がたち、1枚目の640MBの分割が終了し、二枚目のバックアップに突入している様子です。もちろん自動的に進みます。進行状態は点線で示されます。右端の点にくると終了です。

万事うまくいくと左図が示され、システムバックアップが完了されたことになります
バックアップ詳細
テストマシン私のPC
OSWindowsMe
CPUCeleron 733Mhz
Memory320MB
HDIBM製
Cドライブ容量2GB中1GB使用
バックアップ所要時間約7分
バックアップには使用しているPCのパワー、HDの速度などにより時間も違ってきますが、私の環境の場合ですと、7分ほどかかりました。程≠ニいうか、たった7分しかかからないのです。Windowsの再セットアップに比べれば恐ろしいくらい異様に短時間で済みます。これで、Cドライブの内容がメチャクチャに壊れようがWindowsが起動しないだとかの大問題が起きても、後述するリストアコマンドにより瞬時にバックアップした時の状態にウソのように戻ります。これはすごいことだと思いませんか?こうなるとWindowsが起動しなくなるのを望んでしまうほど強力な『WASH』によるシステムバックアップです。
バックアップファイルの確認
それではエクスプローラーでバックアップファイルができあがっているかどうか確認してみましょう。1GB使用中のCドライブをFドライブに640MBずつに分割してバックアップしたんだから、640MBと360MBくらいののファイルができあがっているはずだ・・・・。

はぁ〜い。ちゃんと出来上がってました!。パチパチ。バックアップファイルは自動的に名前が付加されています。このファイルをCD-R/RWに焼きこめばオリジナルのリカバリーディスクとして、バックアップした状態を半永久的に保存することができます。もちろんHD内に残しておいてもリカバリーは可能なのでFドライブはリカバリーHDとして利用できます。

バックアップは完了です。ではページを改めて次はこのバックアップファイルからシステムを元に戻す操作を見ていきましょう。

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