私もはじめて購入したPCは富士通製品のものでした。ずっと使っているうちにWindows98が発売され明らかにパワー不足。メモリなんか32MBまでしか装着できなかったし、拡張カードも古い規格のISAバス対応パーツしか装着できない、CD-ROMドライブはメーカー製品特有の形状により市販されているドライブが搭載できない、HDも大容量のものに取り替えられないなど、購入した当初は特に不満はなかったけど、のちのちになってもっと拡張性のあるものや性能がよいのを買っておけばよかったなぁなんて思いました。
Windows98が発売されたあともしばらくWindows95を使い続けたが、新規PCの購入を決意し、今回は拡張性を持ち将来性もありそうなPCの購入を検討、タワー型のビジネスモデルを購入しました。メモリ512MBまで搭載可能。HD8.4GBまで可能、5インチベイ3台搭載、HDはシャドウベイに2台可能というビジネス向けなためかAGPバスはないものの、PCIバス5本、ISAバス2本、というケースの中身を替えるだけでパワーアップできるモデルを購入しました。
なぜビジネスモデルにしたかというと、メーカーPCにありがちな無駄なソフトがいらないのでOSだけがプリインストールされていること、以前使用していたのは一体型なのでモニター部分が流用できるため、モニター購入費用を抑えることができ、タワー型であっていかにもPCっぽいという点が選択の理由となりました。この選択は間違いありませんでした。FAXモデムもオマケで付けてくれて、インターネットの利用が可能でしたし、安い買い物とは言えないので、とにかく将来性のありそうなのを買っておくとあとあと安心という思いでした。
Windows98モデルが続々と販売されているため、値段が降下したことも購入の動機にもなりました。このPCにはWindows95OSR2という新しい初期型のWindows95の改良版が搭載されており、Windows98と同じFAT32システムが利用可能でインターネットエクスプローラを最新版にすればほとんどWindows98と変わらないという点でいい買い物をしたもんだと後々思いました。同じものでWindows98搭載モデルもあったがこっちは数万高く、CPUやメモリが若干高性能なものが搭載されていました。その後Windows98SEに乗り換え、メモリを増加させればWindows2000までラクラク使えましたし、拡張性のおかげで、HDやCD-R/RWドライブなんかも新しいのに取り替えることが可能でした。
インターネットブームも急速化し、今では標準的に備わっているLANコネクタや当時出たばかりのUSBコネクタなんかもついてました。ビジネス向けなのでAGPバスはないもののWordやExcelといった比較的重めのソフトの使用では十分なパワーを備えていました。職場での利用も想定されるLANコネクタもついており、ダイアルアップ接続環境下ではインターネット接続とはまだ無縁なコネクタでした。なぜかこの製品も富士通でした。
その後自分でPCを組み立てることができるという話がかなりのユーザーの間で話題にもなりPC雑誌でも自作コーナーの話題も掲載されることが多くなってきたので、完全ではないにせよこのビジネスモデルをカスタマイズしたものを作るという方向に向かっていきました。拡張カードの増設やメモリの増加程度のカスタマイズでしたので、難しそうなCPUの交換やましてや基盤であるマザーボードを取り替えるということはまだできませんでした。
そしていつの日かマザーボードからCPUといったPCの重要な部分を占めるパーツを組み合わせ、ケースも買ってオリジナルのPCを作るようになりました。ソフトの無駄な購入も必要な物のみで済みますし、なんと言っても今まで使っていたドライブなどのハードがそのまま流用できるというのが良かったです。PCリサイクル法なんてなかったし、役所に連絡すれば古いPCは勝手に持ってってくれましたしね。
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